概要
ローカルベンチマークは、経済産業省が提供する、企業の経営状態を把握するための「企業の健康診断」ツールです。
略称はロカベンです。
このツールはExcel形式で提供されています。 「財務分析」「商流・業務フロー」「4つの視点(経営者/事業/企業を取り巻く環境・関係者/内部管理体制)」の3つのシートに容易された項目を入力していく事で、自社の経営状況を整理できるようになっています。
財務分析に関しては、入力結果が表やチャート形式で表示されます。
ローカルベンチマークはこちらからダウンロードできます。
特徴1 : 経営状況の把握や共有ができる
経営者自身がローカルベンチマークを作成する事で、自身の考えを整理できるほか、理解できていない点も明確にできます。
また、社内のメンバーで共同で作成する事で、自社の経営状況を共有する事もできますし、個々が考える組織の情報を知る事ができます。
これまで気づかなかった自社の魅力や課題を知る良いきっかけになるかもしれません。
特徴2 : 施策・補助金等の申請ツールとして推奨されている
「ローカルベンチマーク ガイドブック(企業編)」によると、国が取り組む支援策や、設備投資に関する補助金、IT関連の補助金を利用する際に、ローカルベンチマークを活用している企業を優先する取り組みが行われているようです。
「支援の採択のために利用する」となると、本来の目的からずれてしまうかもしれませんが、それだけ国が力を入れているツールという事がうかがえます。
特徴3 : 資金調達に活用できる
前述の「ローカルベンチマーク ガイドブック(企業編)」によると、ローカルベンチマークの全国の金融機関の認知度は94%で、4割の金融機関が活用しているとあります。
「ロカベンに取り組むことで、自社の事業について理解が深まるだけでなく、金融機関との信頼関係が構築できて、事業の相互理解に基づく融資と本業支援を受けられる可能性が高まります」と記載されている事から、金融機関に相談する際に利用すると、やり取りがスムーズに進むかもしれません。
参考サイト
ローカルベンチマークに関する詳しい情報は、経済産業省が提供する以下のページもご覧ください。