DX基礎知識

DX人材の育成に役立つ学習サイト「マナビDX(旧DXステップ講座)」とは

こんにちは、ウェブ・マーケティングディレクターの清水です。

今回は、デジタル人材育成やDX人材育成、社内DXのはじめの一歩にも活用できる、学習コンテンツを集約したポータルサイト「マナビDX」をご紹介します。

マナビDXを活用する事で、DXの基礎知識や、DXに活用される技術、事例などを、ビギナーから上級者までレベルに合わせて知識・技術を習得できます。

ちなみに、DXは「デラックス」と読みます。 「Digitaltransformational Education and Learning platform for Users × Engineers」の頭文字を取って「DELUXE」としているようです。
このDELUXEが意味するところは、「ユーザーやエンジニアのための、デジタルトランスフォーメーションの教育と学習プラットフォーム」という事になります。

マナビDXとは

マナビDX(デラックス)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営が運営する、デジタル技術に関する講座が集約されたポータルサイトです。
サイトに登録されている講座は200講座を超え、無償コンテンツも多く提供されています。

講座は官民様々な組織・企業から提供されており、独立行政法人情報処理推進機構だけではなく、経済産業省、グーグル合同会社、日本マイクロソフト株式会社等からも提供されています。

このポータルサイトを活用する事で、幅広いジャンルのデジタル技術を学習する事ができます。
また、初級者から上級者まで、広いレベルの講座が用意されているため、知識を深めていく事も可能です。

サイトに掲載されてい講座を企業内の研修に利用する場合は、受講料や受講期間中の賃金に対する助成金を受ける事もできるようですので、人材育成のための社内研修にも活用できます。

助成金に関しては以下の、厚生労働省「人材開発支援助成金」のページをご覧下さい。


マナビDXは、社内DX、デジタル化・DX推進のための人材育成に活用できるポータルサイトです。

ぜひ一度覗いて見てください。


なお、マナビDXは、以前は「DXステップ講座」という名称でサービスが提供されていましたが、令和4年(2022年)にマナビDXに移行しています。


レベルや目的に合った講座の探し方

マナビDXがピックアップした目的別講座

マナビDXに登録されている講座は200講座を超え、ジャンルも様々です。

デジタル技術やDXに関する基礎知識の習得から始めたいという方は、まずはマナビDXがピックアップする講座から始めてみてはいかがでしょうか?

「マナビDXで何ができるの?」というページでは、次の4つの目的別に、講座がピックアップされています。

  • まずはDXについて知りたい
  • DXについて理解を深めたい
  • キャリアアップに役立つスキルを身につけたい
  • 企業の研修に活用したい

"まずはDXについて知りたい"のピックアップ講座

"まずはDXについて知りたい"のピックアップ講座
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)


"DXについて理解を深めたい"のピックアップ講座

"DXについて理解を深めたい"のピックアップ講座
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)


"キャリアアップに役立つスキルを身につけたい"のピックアップ講座

"キャリアアップに役立つスキルを身につけたい"のピックアップ講座
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)


"企業の研修に活用したい"のピックアップ講座

"企業の研修に活用したい"のピックアップ講座
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

デジタル入門/基礎講座

マナビDXでは講座が大きく「デジタル入門/基礎講座」と「デジタル実践講座」に分類されていて、その中でさらに絞り込み検索ができるようになっています。

デジタル技術にまつわる基礎知識を習得したいという方は、「デジタル入門/基礎講座」から講座を探してみてください。

「入門」「基礎」とありますが、「デジタル技術のそれぞれの分野の基礎知識講座」という事ですので、「デジタル技術全般の基礎講座」といったものもあれば、「AIビジネス入門講座」「Python入門講座」といったものもあります。

なお、ここに掲載されている講座は、経済産業省が定める "DXに関する基礎知識、スキル、マインド"の指針である「DXリテラシー標準」と、"IT関連の能力を明確化・体系化した指標"である「ITスキル標準(ITSS)」のレベル1に相当する内容です。

「DXリテラシー標準」は経済産業省が策定した「デジタルスキル標準」を構成する指針のひとつです。
詳しくは以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。


マナビDXの全講座のレベル分類は次の表も参考にしてみて下さい。


掲載講座の分類方法や掲載イメージ

掲載講座の分類方法や掲載イメージ
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

いくつか講座名だけご紹介します(最後のカッコ内は講座提供者)。

  • 基礎から学ぶデジタルサービス研修 (経済産業省情報プロジェクト室)
  • デジタルトランスフォーメーションの基礎 (株式会社ディジタルグロースアカデミア)
  • DX人材育成デザインパターン (トレノケート株式会社)
  • IoT/DX 入門 (シスコシステムズ合同会社)
  • 初心者のためのデータ分析法入門 (株式会社データサイエンス研究所)
  • Microsoft Teams 管理のススメ (トレノケート株式会社)
  • はじめての働き方改革 (グーグル合同会社)
  • はじめてのAI (グーグル合同会社)
  • はじめてのデジタルマーケティング (グーグル合同会社)
  • デジタル時代に直面する変化と求められる人材像 (一般社団法人DeruQui)
  • ワークマネジメントとは何か 〜仕事の解剖学2021 データの理解からワークマネジメントへ〜
  • ディープラーニング基礎 (株式会社アイデミー)
  • DX推進のためのAIビジネス入門 (株式会社AVILEN)
  • データサイエンティスト入門 (株式会社AVILEN)
  • 作って学べるAI入門 (株式会社アビスト)

「デジタル入門/基礎講座」の講座例

「デジタル入門/基礎講座」の講座例
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

絞り込み検索の項目も充実していて、目的別、カテゴリ別に絞り込んで講座を検索できます。


「デジタル入門/基礎講座」の絞り込み項目

「デジタル入門/基礎講座」の絞り込み項目
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

デジタル実践講座

より専門的な知識を習得したいという方は、「デジタル実践講座」から講座を探してみましょう。

「デジタル実践講座」には、「ITスキル標準(ITSS)」のレベル2~4に相当するもの、ITSSにはない分野の指標を定めた「ITSS+(プラス)」に該当するコースが掲載されています。

こちらの講座では、より実践的な知識や技術を習得できます。

デジタル実践講座は、ITスキル標準のレベル別、職種別、カテゴリ別で絞り込んで検索できます。


「デジタル実践講座」の検索オプション(ITSS版)

「デジタル実践講座」の検索オプション(ITSS版)
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)


「デジタル実践講座」の検索オプション(ITSS+版)<br>出典 : <a href="https://manabi-dx.ipa.go.jp/" target="_blank" rel="noopener">マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)</a>

「デジタル実践講座」の検索オプション(ITSS+版)
出典 : マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

いくつか講座名だけご紹介します(最後のカッコ内は講座提供者)。

  • データサイエンティスト養成コース(ベーシック) (株式会社ディジタルグロースアカデミア)
  • マーケティングデータサイエンティスト養成講座 (株式会社データサイエンス研究所)
  • AIアプリ開発講座(6ヶ月) (株式会社アイデミー)
  • 0からE資格を目指すディープラーニング講座(対面) (スキルアップAI株式会社)
  • E資格対策講座 (株式会社アイデミー)
  • サイバーセキュリティ技術者育成コース (ヒートウェーブ株式会社)
  • ホワイトハッカー育成コース (ヒートウェーブ株式会社)
  • モダンなWeb開発コース (株式会社キカガク)
  • スクラムを利用したアジャイルプロジェクトマネジメント (ラーニング・ツリー・インターナショナル株式会社)
  • 業務可視化ワークショップ (株式会社サン・プラニング・システムズ)
  • PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネータ)講習会 (特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会)
  • 今こそ知りたい!Active Directoryの基礎 (トレノケート株式会社)
  • Kubernetes基礎(LFS-258JP) (The Linux Foundation Japan, LLC)
  • サーバー・OS研修(CompTIA Server+ 準拠)Web模擬試験付き (株式会社ウチダ人材開発センタ)
  • MarkeHERO~デジタルマーケティング人材養成講座~ (デジタルアスリート株式会社)

「デジタル実践講座」の講座例

受講料の支援のある講座の例
出典 :マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

女性におすすめの講座

マナビDXに掲載されている講座は、「特に女性におすすめ(多様な働き方に活かせる)」というページも用意されています。

このページには、女性のキャリアアップ支援を行っている方から推薦を受けた講座がピックアップされています。

グラフィックデザイナーやマーケターを目指す講座や、DXの基礎講座、AWSの講座、Microsoft Azureの講座等、割と幅広くピックアップされています。

掲載されている講座は女性に特化したものではありませんし、ページの冒頭には、「プライベートとの両立や、一時的なキャリア中断などさまざまな事情を抱えたあらゆる人にとって受けやすい講座を推薦いただきました」と書かれているので、そのような方であれば、興味を持てる講座だと思います。


「特に女性におすすめ」の講座

「特に女性におすすめ」の講座
出典 :マナビDX(独立行政法人情報処理推進機構)

また、このページには「女性デジタル人材育成に向けた支援」も紹介されています。

これらも女性に特化したものではないので、男性も一度覗いてみると良いと思います。

個人向けの支援制度と、事業者向けの支援制度の双方が紹介されているので、経営層や経営に関わる部署の方の参考にもなるかもしれません。

マナビDXを活用してデジタル人材・DX人材を育成しよう

マナビDXには、幅広い分野・レベルの講座が掲載されていて、デジタル技術の向上に役立てる事ができます。

社内研修にも活用できるため、マナビDXを活用して、デジタル人材の育成、DX人材の育成に役立ててみてください。

余談ですが、マナビDXの紹介ページ「マナビDXで何ができるの?」では、次のように書かれています。

「マナビDX(デラックス)」 (※)は、すべての社会人にとって必須スキルであるデジタルスキルに関するポータルサイトです。

(略)

※デラックス:DELUXEは「Digitaltransformational Education and Learning platform for Users × Engineers」の略です。

デジタルスキルは、程度の差はあれ「すべての社会人にとって必須スキル」と明言されていますね…。

マナビDXをはじめとした、デジタルスキルの学習・習得支援サイト等を活用して、企業全体、個々人のレベルアップを目指しましょう!

かくいう自分も日々勉強です。


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