2021年8月より実施しているインターンシップでは、地域課題の導出と解決として、学生が感じている
①スーパーで野菜を選ぶ際、いろんな人が野菜の鮮度を確かめるために触っている
②信号のない横断歩道で車が停まってくれず、なかなか渡れない
の2つの課題から、野菜チームと道路チームに分かれ、課題解決に向けたアイデア出しやシステム開発に取り組んでいます。
道路チームの活動に関して、9月17日にインターン生が宮城県警の方にヒアリングする機会をいただきました。
ヒアリングの目的
道路チームでは、信号のない横断歩道の渡りにくさ以外に、信号の待ち時間が不適切な箇所があることも課題だと感じていました。
そこで、
(1)信号機の長さ等についてユーザからレビューをしてもらい改善するシステム
(2)信号のない横断歩道に物理的な工夫(ボタンを押すと旗が上がる)
といった改善を行うのはどうか、またどのようにシステムを作っていくべきか、実際に道路・交通に関わる警察の方にお聞きしたいとインターン生より要望があり、ヒアリングの機会をいただきました。
ヒアリング結果
信号機の課題について
信号の待ち時間が不適切な箇所があるのではないか、といった課題については、意見箱を設けることや、運送会社の方などと情報共有を行うことによって改善しているとのことでした。
また、かなり正確なデータを集めなければ課題解決が難しいことが判明しました。
交通のマナーについて
ドライバーの運転マナーの悪さが目立っており、横断歩行者の死亡事故が県内で多いということで、最近、警察でも優先して解決に向けた取り組みが行われはじめているそうです。
※「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2021年調査結果)」(JAF)によると、「歩行者のいる信号のない横断歩道での一時停止率」は2021年で51.4%(全国4位)ではあるが、2019年ではわずか5.7%(ワースト1位)であった。
信号のない横断歩道への物理的な工夫について
物理的なデバイスは、設備や管理の問題で難しいとのことでした。アプリ等でマナー改善を試みる、といったことは行われておらず、開発の余地がありそうです。
ヒアリング結果
運転マナーの改善・歩行者の安心・安全のため、ドライバーが横断しようとする歩行者に気が付かないことを解消し、また歩行者から止まってくれたドライバーに感謝を伝えられるシステム開発を目指すことになりました。
道路についての課題は、ドライバー、歩行者、警察など様々な立場で考えられるため整理が難しい問題ではありますが、課題解決の手法を学んでいただきたいと思っています。
10月末のインターン終了に向けて、引き続き活動していきます。