DX NEXT TOHOKUの会員企業に4つの質問を投げかけて、企業の強みや東北に込めた思い、そしてこれからのDXの展望を紐解くインタビューシリーズ「DNT会員に訊く」。
第3回目は、当団体の理事で事業共創委員長の福留秀基さんに登場いただきました。
福留さんが代表取締役を務める、株式会社MAKOTOキャピタルについてお話を伺いました。
福留 秀基 - ふくどめ ひでき
東北大学大学院通信工学専攻修了後、株式会社シグマクシスにてデジタル戦略コンサルタントとして飲料メーカー・金融業・専門商社・小売業などのクライアントへの新規事業開発・PMO 案件・ビジネスデューデリジェンス・データ解析に従事後、MAKOTOキャピタルに参画、現在代表取締役。
ハイテク・R&D領域を中心としたベンチャーキャピタル業務、デジタルを利活用した東北発DXの推進、戦略領域を中心としたコンサルテーションを実施している。
一般社団法人DX NEXT TOHOKU理事、一般社団法人東北絆テーブル理事。
はじめに、株式会社コー・ワークスの基本情報をご紹介いたします。
社名 | 株式会社MAKOTOキャピタル | |
設立 | 2018年6月 | |
代表取締役社長 | 福留秀基 | |
主な事業内容 | ファンド・アクセラレーター・経営コンサルティング | |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目9−1 仙台トラストタワ 10F CROSSCOOP仙台 | |
公式サイト | https://mkto-capital.jp/ |
100年先の東北を見据えて
――早速ですが、御社の概要について教えてください。
株式会社MAKOTOキャピタルは、2018年6月にMAKOTOグループ内に設立されました。
現在、東北に関わりのある企業・自治体・大学をパートナーとして、ファンド投資、およびアクセラレータープログラムの提供に加え、経営コンサルティングによる事業創出・改善を中心に事業を行っています。
「GrowthfromTohoku」をスローガンに、東北に事業を創出するプロとして、成長支援エコシステムを構築し、世界に誇れる東北を創る強い事業を生み出すことを至上命題としている会社です。
私は東北大学大学院卒業後にデジタル戦略コンサルタントとして、新規事業開発・PMO案件・ビジネスデューデリジェンス・データ解析等に従事してきた後に弊社に参画しました。
東北地方ではDXに関する知見を持った専門家がおらず、地方格差が生まれていることは事実です。
ゆえに、東京で培ったノウハウを基に東北ならではのDXコンサルティングを行うことで、東北企業のデジタル変革、DXによる振興を目指しています。
弊社以外に東北でDXコンサルティングに注力している会社は他にないと自負しています。
私自身が力強く旗を振り、粘り強く結果に拘り、100年先の東北を創るべく尽力していきます。
カギはデータ経営。東北のデジタル化を目指して――
――地域の活性化に向けて工夫されている点などありますか。
東北六県の労働生産性は全国平均を下回っており、その向上が課題です。
弊社は、デジタル技術導入により労働生産性向上が可能であると考えています。
そのポイントがデジタル化であり、既存業務との親和性が高い業務のデジタル化を段階的に取り組んでいくことが、生産性向上の成功確度を高めます。
そのカギはデータ経営を意識することであり、課題解決や事業戦略に関する意思決定のスピード・質の向上が期待できます。
データ経営は、以下の4段階のPDCAを高速で回すことで実現します。
- 組織作り
- プロトタイプ構築
- 本番導入・運用
- データ活用体制構築
1つの取組が失敗した場合はすぐに内容を改善し、小さな成功を積み上げることが重要です。
弊社は、デジタル化のためのDXリテラシー育成、DX経営マインド育成、将来的にはデジタル戦略に関するワークショップ運営を通じて、東北のデジタル化推進に貢献していきます。
東北から最先端の社会課題解決を
――今後はどのようなDXの事業展開を計画されていますか。
これまで「エネルギーの需要予測モデル」や「顧客データの営業戦略利用モデル」等の構築を行ってきました。
今後も、東北の企業に対してデジタル化・DX化による事業再構築や新事業創造を支援すべく、特定領域や分野に限定せず、構想策定~業務設計~実用化・定着支援と一気通貫したサポートを提供します。
そして、デジタル技術を活用した経営改革を行うことで、ここ東北の地だからこそ最先端の社会課題解決を行うことに貢献していきます。
――最後に福留さんの「夢」について教えて下さい。
弊社ミッションである「価値創造の仕組みを東北に実装することで産業のポートフォリオを刺激しつづける」を実現するために、東北地方の企業の価値や事業の仕組みを創造することです。
それに伴い、弊社も成長し続け、面白いと思える、思ってもらえる仕事を続けていきたいと思っています。